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何か(本・映画・その他もろもろ)の感想を書くブログ。せっかく見てるのにアウトプットがないのは勿体ないので。

「日本のいちばん長い日」を見た

ku2の(今年)一番長い日が終わって、すっかり燃え尽きてしまい、
結果としてまた二か月ほどほったらかしになっていました。
見るほうはなんとか続けているのだけど、書くほうについては
PCの前に立つ必要があるので、やり方を変えないと継続難しいかなぁ。

作品自体は、映画館でやることを知っていたので見たかったのだけど、
(本木さんが昭和天皇を演じられるかどうかの話も読んでいたし)
タイミングが合わずに映画館では終わってしまい、
気が付いたらdTVで公開されていたので視聴。

映画データ

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Allcinema

映画 日本のいちばん長い日 - allcinema

Wikipedia

日本のいちばん長い日 - Wikipedia

感想

運命の8/15に向けて、当時の内閣が降伏に向けて動いていくのに対し、
戦争を継続させたい陸軍(特に青年将校)が動きを見せて……という話。

 

あー、陸軍あかんなー、と単純に思って見てました。
個人的にどうしても天皇の意思を優先させたいと思いながら
見ているのもあるので、「畑中自重しろ」感が凄かったです。

あくまで私に限った話ですが、天皇が無碍に扱われている(ように見える)
作品は他の映画と違う感想を持つんだなー、と思ったりしました。
それが分かっただけでも儲けもの。

 

役所広司(阿南)が重厚でなんとか陸軍の暴走を抑えようと動いているのと、
松坂桃李(畑中)が熱量をもった暴走で押し切ろうとしているのが対比になって
陸軍だけで見ると非常に分かりやすいのだけども、他の要素も入って
畑中だけが凄く浮いて見えるという……実際浮いているのだけども。

他に熱があるなぁ、と思うシーンは玉音放送の文言をどうするかの会議。
実際、一字一句非常に慎重に選んだのだろうなぁ、と思うともう少し
白熱していても良かったのかもしれないかな、と。

それ以外は割と落ち着いていた(ように見えた)
作品の内容からして、全編盛り上がるというものではないのだけどももう少し熱量があると静かなシーンの記憶もついたのかもしれない。

 

この前後で二次大戦ものを続けて見ていましたので、なんとなく
彼らが繋がっているような感じがしました。
これに限らず、続けて視聴することで流れができる、というのも
面白いかなー、と思った次第です。いつかやるかも。

ツッコミどころ

・この作品に限ったことでないから性質が悪いのですが、
 だんだん松坂桃李という人が、熱量で押し切る軽い人に見えてきます。
 シンケンジャーしかり、怪盗ロワイヤルしかり、軍師官兵衛しかり。

・本木さん素敵だった。
 正直に言うと、この記事を読んで本木さんの昭和天皇を見るために
 この映画を見ようと思った、というのもある。

本木雅弘、昭和天皇を演じた重圧と樹木希林の後押しを明かす | cinemacafe.net

 奨めた樹木希林からダメ出しされているとは思ってもいなかったけど(笑)

昭和天皇を演じた本木雅弘に樹木希林がコメント「もっと親しみやすい笑顔を見せたらよかった」|Real Sound|リアルサウンド 映画部

・今度別記事にするつもりですが、この作品と、終戦のエンペラー
 (少し外れますが)英国王のスピーチあたりは続けて見ると面白いかもです。

見るべき?

★★★★★★★☆☆☆

国民必見!とまでは言いませんが、終戦直前で何が行われていたかについて
知るための良い資料(導入)としては良いのではないかと思います。
繰り返しになりますが、5.15や2.26の件も含めて、陸軍もう少し
なんとかならなかったのか、と強く思う次第です。